190301 カンボジア旅行記②
カンボジア旅行2日目、
この日はひたすらアンコール遺跡群を回った日です。
1.アンコールワットで朝日鑑賞
12世紀にスールヤヴァルマン2世によって建設されたアンコールワット(世界史で習った気もする)。
アンコールは「都」、ワットは「お寺」を意味するそうで、
つまりアンコールワットは「お寺のある都」です。
今ではお寺しか残っていませんが、昔はこの周りに都市があったのだそうです。
そんなアンコールワットで朝日がのぼるのを見届けるべく、集合したのは4時半。
アンコール遺跡群の3daysチケットを購入したあと、アンコールワットには5時半ごろに到着しました。
遺跡の中に電灯などはないので、当然真っ暗です。ダンジョンを探検している気分で、わくわくしました。
ただしふいうちの段差とか、階段と見せかけての坂とかは、やめてほしかった、ほんと……。
門をくぐると、すぐにアンコールワットが見えてきます。
わたしたちはアンコールワットの手前にある池のほとりから、
空が明るくなっていくさまを見ていました。
はじめは真っ暗で、背中に月がきれいに見えていたアンコールワットですが、
徐々に空が白んでいき、朝焼けのきれいな赤が見えるようになっていきます。
太陽そのものが見えるようになったのは7時半すぎ。
赤くて真ん丸な太陽が、アンコールワットのうしろからのぼってきたのです。
こちらはアンコールワットの外のお堀から見た風景。
アンコールワットの様子が変わっていくのを夜明け前から眺めつづけているのは、
とても贅沢な時間でした。
ちなみに裏側はこんな感じです。
朝日がのぼるのを見届けたあとは、一度ホテルに戻り朝ごはん。
次に向かったのは、アンコールトムです。
2.アンコールトム
アンコールトムは、アンコールワットのすぐ隣に位置する遺跡です。
トムは「大きい」を意味するそうで、
地図を見てわかるとおり巨大な都市遺跡となっています。
ジャヤヴァルマン7世によって、12世紀に造設されました。
遺跡の中心に入る前に、まずは南大門をくぐります。
お堀にかかった橋の両端には、ものすごい数の石像がずらりと。
これらは、ナーガ(へび)を引っ張り合う神々と阿修羅なのだそうです。
門は塔になっていて、東西南北に菩薩の顔が彫られているそうです。
遺跡の周りでは、観光客を乗せたぞうさんが普通に歩いていてびっくり。
意外と皮がたぷんたぷんしていました。
つづいて、遺跡の中心に位置するのがこちらのバイヨン寺院です。
寺院の中には、彫刻のほどこされた塔がいくつも。
壁面にも細かいレリーフが彫られているのです。
こちらは象のテラス。
壁面に永遠にぞうさんが彫られています。
柱と見せかけてぞうさんの鼻です。
巨大遺跡だけあって、中を歩くだけでへとへとになってしまいました。
暑さにも耐え切れなくなったところで、次の目的地タプロームへ。
3.タプローム
タプロームは、アンコールトムを造設したジャヤヴァルマン7世が、
母のために建設した仏教寺院だそうです。
この遺跡はまだ修復が進んでおらず、
崩壊したままの様子も多々見られます。
木の根っこが壁に食い込んでいる様子です。
木の根っこによって遺跡が崩壊したいっぽうで、
木の根っこによって崩壊を免れている箇所もあるそうです。
こちらはアンパンマンです。
めまぐるしく動き回って疲れ果てたので、
一旦ホテルに戻っておひるねタイム。
夕方になってから、再びアンコールワットへ向かいます。
4.アンコールワットで夕日鑑賞
朝とはまたちがった雰囲気を醸し出している、夕方のアンコールワットです。
明るくなると、壁面のレリーフもはっきりと見えます。
こんなに広い遺跡にもかかわらず、壁中に彫刻がほどこされていて、
遺跡全体が美術品のような感じです。
これは、並んでいる阿修羅だったと思う……たぶん。
さて、わたくしこれが4回目のアンコールワット訪問だったのですが(笑)、
今回は、はじめて第3回廊にのぼってきました。
第3回廊は、アンコールワットの中でもっとも高い位置にある回廊とのこと。
第2回廊からこんな感じの急な階段をのぼり、第3回廊へとあがります。
ちなみに、第3回廊にあがるには3~40分並んで待たねばなりませんでした……暑かった……。
でも、待った甲斐はじゅうぶんにありました!
数百年前にタイムスリップしたかのような景色が目の前に広がっていたのです。
さっき自分が通ってきた参道を第3回廊から見下ろすと、
自分が異世界を旅してきたような気持ちになりました。
窓にはまっている柱(?)には、突起が9つあります。
これは、アンコールワットの塔の数と同じだそうで。
右のほうに映っている影、アンコールワットに見えませんか?
ちなみに、階段おりるときはめちゃめちゃこわかったです。
手すりが……揺れる……。
第3回廊でひとしきりはしゃいでいると、
気がついたらすっかり夕方の太陽になっていました。
ここから日の入りの時間までは、
参道の脇のほうに座ってアンコールワットをぼーっと眺めつづけていました。
朝日のときもそうだったけど、これもまたなんて贅沢な時間だろう……と思いつつ。
午後5時半にはアンコールワットが閉まってしまうので、
夕日はお堀に座りながら鑑賞していました。
ちょうど真ん中の橋が工事中だったのでブルーシートが入ってしまっているのだけれど、
そんなのがまったく気にならないくらい、燃えるような赤の夕日でした。
5.伝統舞踊アプサラダンス鑑賞
遺跡群を回ったあとは、伝統舞踊のアプサラダンスを見ながらのディナーでした。
とってもゆったりとした動きのダンスで、
舞妓さんの踊りなんかに近いのかなと思いながら見ていました。
写真の左のほうで音楽を演奏しているのですが、
(たぶん)伝統楽器のほっこりする木琴の音と、乱暴にも聴こえる低い太鼓の音が、
とっても好きでした。
ちなみに、今回の旅行でいちばんおいしかったものは、
このときに食べたフォーです。
盛りだくさんの一日、
とてもたのしかったけれどとても疲れました。
次の日は、バンテアイサムレへ向かうため、8時集合です。